2022-03-01
終活では、不動産の整理についても考えておくことが大切です。
しかし、「不動産をそのまま相続しても空き家になりそう…」と不安な方もいらっしゃるでしょう。
今回は、終活する方が知っておきたい空き家の管理法やリスク、空き家にしないための対策をご紹介します。
茅ヶ崎市や藤沢市をはじめ、平塚市、寒川町、鎌倉市、逗子市、葉山町、横須賀市で不動産をお持ちの方はぜひご覧ください。
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目次
終活では、所有する不動産について早めに考えていくことが、とても重要です。
というのも、終活で不動産の整理が決まらないまま相続にいたった場合、相続人が住むこともできず空き家となってしまうケースがあるからです。
しかし、空き家であっても所有している限り、適切な管理が必要になる点も把握しておきましょう。
不動産は本来プラスの相続財産になりますが、空き家状態になってしまうと住まいの老朽化は早まり、価値の低下にもつながってしまいます。
そこで、大切なのがどのように管理をするかです。
空き家の管理方法となる4つのポイントをご紹介します。
換気
終活で整理が定まらず相続し、空き家状態になってしまった家を老朽化させる大きな原因は「湿気」です。
そのため、管理方法として大切になるのが換気です。
定期的に湿気を逃がし、空気を入れ換えましょう。
掃除
人が住んでいない空き家の場合にも、
住まいの掃除は必要です。
室内は掃き掃除、庭は草木の手入れなどをおこないましょう。
とくに庭を放置すると、雑草が増え、害虫が繁殖する原因になりかねません。
頻繁に管理できないときは、除草シートや除草剤を使うのも良いでしょう。
通水
意外かもしれませんが、空き家を管理する上で、通水をしておくことはポイントになります。
空き家状態で使用しない水道管にはサビが生じ、そのサビによって、ひいては水道管が破裂するケースもあるためです。
また、通水していないと下水管の臭いや害虫が水道管をたどって部屋まで入ってくる場合もあります。
月に1度は、水を出してサビが混じっていないか、水の出方も良好かを確認します。
管理時のチェック
住まいの各所をチェックすることも、管理のポイントです。
主にチェックすべき場所は「雨樋が外壁の劣化」「通水の具合」「雨漏りのシミが壁や天井にないか」です。
室内だけでなく、近隣との境界や家の周りに異変がないかも確認します。
このように、空き家を管理するには手間が必要になります。
不動産の終活は、これらの管理作業が必要になることも踏まえて検討することが大切といえそうです。
ご紹介した空き家の管理を実際におこなう手段としては、次の2通りあります。
不動産の終活で整理が決まらず相続したものの、誰も住まない場合には、相続人となる子や家族が空き家の管理作業をします。
月に1回から2回はおとずれて、郵便受けや補助錠の確認をし、台風が来ても危なくないようにしておくのが望ましいです。
しかし、遠方で頻繁に管理できない場合には、管理会社に依頼して換気や通水などの管理作業をしてもらいます。
この場合には、手間がかからないものの、毎月の費用の負担が発生してきます。
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終活で不動産の整理が定まらないまま相続し、空き家状態となった場合、管理の手間や費用がかかることがわかりました。
「もし相続後に誰も住まなかったら空き家のままにすれば良いのでは?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、空き家を管理せず放置するとさまざまなデメリットが生じてきます。
相続しても誰も住まず空き家状態になったら、適切な管理をしないと家の老朽化が早まり、デメリットとして価値が下がります。
放置することで不動産の資産価値が下がる要因は、それだけではありません。
家が建っている場合には時間の経過に比例して、建物の価値が減少していきます。
日本で多い木造住宅は、価格寿命が約25年といわれています。
また、木造住宅は新築から10年が経つと市場価値は45%ほどに減り、20年で15%ほどになるという見方もあります。
終活をしている時点でも、ある程度の築年数を迎えているケースが多いでしょう。
終活中に整理に迷っている間や、相続後に空き家状態になったまま放置している間にも、市場価値は下がります。
それであれば終活の一環として、少しでも価値が高いうちに活用を考えることは得策といえそうです。
放置して空き家状態と見た目にもわかるようになると、庭にゴミが不法投棄されるリスクもあります。
もしも粗大ゴミが投げ入れられていたら、処分の費用もかかりデメリットです。
庭を放置しておくと、美観を損なうだけでなく、伸び放題になった雑草に害虫が発生する可能性もあります。
また、空き家を放置し続けると、万一、不審者がしのび込んでも気付くまでに時間がかかるのもデメリットです。
終活で整理できずに相続したものの、空き家状態になった家を管理せずに放置すると「特定空き家」に指定される可能性もデメリットです。
特定空き家は、放置することで倒壊や保安上の危険性などがあり、周辺の生活環境の安全にも影響があると考えられる空き家のことです。
特定空き家に指定されると、デメリットが生じます。
たとえば、固定資産税の優遇措置が受けられなくなり、税金が高くなる可能性はデメリットです。
また、特定空き家になっても適切な対応をしないままだと、最終的には行政代執行で取り壊しをされて、費用のみ請求されるケースもあります。
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不動産の終活をしないまま相続し、空き家状態になってしまった場合、管理の手間や費用がかかるだけでなく、放置すればデメリットが出てきます。
つまり空き家状態にしないことが、さまざまなデメリットを回避できる対策といえます。
空き家状態となる建物を取り壊し、更地にすることでデメリットを防ぐ対策です。
建物がないことで、放火や害虫の発生といったリスクもなくなりますが、解体費用が1坪あたり5万円から9万円ほど必要になります。
空き家にしないための対策として、不動産売却もおすすめです。
所有し続けることでかかる固定資産税からも解放され、空き家から生じる近隣トラブルなどの不安もなくなります。
さらに空き家を令和5年12月31日までに不動産売却し、要件をクリアすると、最大で3,000万円まで譲渡所得が控除できる特例があり、節税できる可能性もあります。
終活を進めるなかで不動産の整理がつかず、相続したら空き家状態になりそうな場合、弊社のような不動産会社の買取を利用するのも有効な対策です。
買取のメリットとして、現金化までが早いことなども魅力です。
現金化をしておくと、分割しにくい不動産のまま受け継ぐよりも、相続人間のトラブルを防ぐことにもつながります。
空き家状態になって管理の手間や費用がかかる前に、終活の賢い選択肢として買取も検討しましょう。
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終活をしないまま空き家状態になるデメリットは、売却や買取で解決できます。
湘南リビング株式会社では茅ヶ崎市、藤沢市、平塚市、寒川町、鎌倉市、逗子市、葉山町、横須賀市で不動産の終活をされる方をサポートし、残りの人生を豊かにするお手伝いをしております。
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